Vmail活用テクニック(3) キャプション機能で差をつける
メール上のGIFアニメーションでは音声は再生されません。動画のクリエイティブによっては、ユーザーに正しくメッセージを伝えられないケースも出てきます。Vmailでは、これを補完する機能として「キャプション機能」があります。今回はこのキャプション機能について解説します。
ネットの動画の傾向
ネット上で利用される動画には字幕を入れることが多くなっています。これは、テレビと比較した場合、ネット動画は必ずしも音声を再生できる環境で視聴できるわけではないことに起因しています。スマートフォンでの視聴の場合、場所を問わずいつでも好きな時に動画を見ることが可能です。裏を返せば、電車の中や静かな図書館など、音を出すと周囲に迷惑がかかるような場所で視聴される可能性もあるということです。一方、PC向けの動画であっても、仕事中のオフィスなどでの視聴も考慮する必要があります。すなわち、ネット動画はテレビとは異なる「パーソナル」なものであると言えます。
とはいえ、Vmailで使用したい動画、メールで配信しようと思った動画に都合よく字幕が入っているとは限りません。そこでVmailの「キャプション機能」を使うことで、より効果的なメッセージを伝えることが可能になります。
キャプション機能の設定方法
<メール内の動画作成画面>
動画をアップロードした後、(1)「メール内の動画作成」画面下部にある「キャプション設定」をONにし、(2)キャプション設定に進みます。
<キャプション編集画面>
キャプション編集画面で、①キャプションを入れたい場所にタイムラインを合わせ、②+ボタンを押します。
(3)キャプションの入力フォームができますので、入れたいキャプションを入力します。
(4)キャプションの長さやIN/OUTのタイミングを設定します。
更にキャプションを入れたい場合は、
(5)キャプションを入れる位置にタイムラインを合わせて、
先程と同様に
(6)+ボタンを押します。
この作業を必要なだけ繰り返して、キャプションを作成します。
キャプションの秒数・ポイント
キャプションはしっかり読める事が重要です。かつてのテレビ番組制作に於いては「5秒ルール」というものが有りました。「字幕は最低5秒以上入れましょう」というものです。これはコメントフォローのテロップが一般化する前の時代の話ですが、今もなお、出演者の名前など、直接読み上げられることのいテロップに関してはこのルールに則って制作することが多いようです。
一方、Vmailで利用するキャプションは主に「ナレーション」や「セリフ」をフォローする目的になります。一般的に、コメントフォローのテロップ場合は「普通に音読できる」秒数を目安にすると良いと言われています。キャプションを実際に作成した後には、Vmailの編集画面上でプレビューして音読できるかどうか、確認してみてください。厳しいなと思った時には、実際に配信されたユーザーも、読み切れない状態になってしまうことでしょう。この場合、動画で伝えたいメッセージが変わらない程度に、思い切ってキャプションを短くしてみるといった工夫も必要です。特にTVCM等を使う場合は、元の動画が繰り返し見られることを想定されており、また秒数も15秒(ないし30秒)と限られていることから、ギリギリになるケースが多々あります。
だめな例 ↓ 文字が読めません
良い例 ↓ ※ギリギリ文字が読める
キャプション機能を使うべき動画とそうではない動画
キャプション機能を積極的に使うべき動画は、端的に言えば「音声・ナレーションがないとメッセージが伝わらない動画」です。
メッセージが伝わりづらい動画例
キャプションを入れてメッセージが伝わる例
一方、字幕が入っていたり、キャプションがなくてもメッセージが伝わる場合は、わざわざキャプション機能を使う必要はありません。むしろ、元の動画のクリエイティブを損なうことで、残念な仕上がりになってしまうこともあります。
キャプション不要の例(元の字幕あり)
Vmailではテストタグの発行であれば費用はかかりません。何パターンか作ってみた上で良さそうなものを選ぶなど、繰り返しお試しいただき、ぜひ、最適なキャプション作成をマスターしてください。