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動画制作はどんな流れで進むの?

動画を作るには、どんな段取りを組んで進めていけばいいのでしょう? 動画制作は外注するよ、という方であっても全体の流れを把握しておくことは重要です。今回は、そんな方のために動画制作の流れを解説致します。

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動画制作の基本の流れ

動画制作は大きく分けて3つの工程で成り立っていて、これを順番に進めていきます。

1.プリプロダクション(プリプロ)…いわゆる事前準備

2.プロダクション…撮影など

3.ポストプロダクション(ポスプロ)…いわゆる編集作業

それぞれの工程でしっかり確認、意識合わせをしていかないと、編集中に不足している映像があってもう一回撮影し直す羽目になったり、手間がかかったり、場合によっては予定していた予算では作れなくなってしまうことも出てきますので注意が必要です。

プリプロダクション(プリプロ)

プリプロダクションの工程では、企画やシナリオ制作、絵コンテの作成などを行います。企業で映像を制作しようという場合には、予算や関係部署との調整などの作業も必要となってくるため、企画書やシナリオといった形に落とし込む必要も出てくるでしょう。また、映像制作を外注する場合であっても、制作会社の方に企画書を渡しておけば、どんなものを作ったらいいのか? という拠り所となります。ぜひ企画書だけは作成する事をおすすめします。

企画書のポイントとしては、いつどこで誰にどんなメッセージをどうやって伝えるのか? という5W1Hを盛り込んでおく事です。シナリオだけで進めてしまうと、「これはどこで見せる映像だったか?」という前提が抜け落ちてしまいます。テレビCMなのか、Webの動画サイトで見せる広告なのか、自社のWebサイトに掲載するのか? 視聴者はしっかりと見る姿勢なのか、はたまた暇をもてあそんでいるのか、他の作業に追われてる可能性があるのか? などなど。それぞれ違う状況であれば呼びかけ方も変わってくるでしょうし、そうなると当然、映像の表現の仕方も変わるのです。

シナリオ、絵コンテについても、その後のプロダクション(撮影)工程に進むにあたってどんな映像を取るのか、どんな準備が必要が必要になるのかを確認する材料となりますので作成しておくことをおすすめします。

プロダクション

いわゆる「撮影」の作業がこのプロダクション工程です。また、撮影ではないですが、写真素材を集める、映像素材を借りてくるといった作業もこの工程になります。

撮影時には事前に作ったシナリオに沿って撮影していきます。編集中に「ああ!これが足りない!これがあれば・・・」みたいなことが起こらないよう、撮り忘れがないかどうかチェックしながら進めましょう。また、シナリオや絵コンテには無い場合でも、撮影中は「こんなカットがあったらどうだろう? こんなメッセージを入れてみては?」と思いつくこともあることでしょう。撮影の時間は有限ですが、時間が許すのであれば、とりあえず撮っておく事をおすすめします。裏を返せば、撮影のスケジュールは、十分に余裕を持って組んでおくのが良いということになります。

また、撮影を外注する場合には、撮ってはいけないものを、あらかじめ確認しておくことも重要です。オフィス内で社員インタビューを撮影したものの、デスクの上に社外秘の書類が置かれたままになっていた…なんてことになると、せっかく撮影した映像も公開できなくなってしまいます。

撮影の現場では臨機応変さが求められます。が、なかなか対応が難しい時もあります。不安な場合には、撮影前に関係者と綿密に打ち合わせしておくと良いでしょう。

ポストプロダクション(ポスプロ)

いわゆる「編集」の作業がポストプロダクションの工程です。今はノンリニア編集が当たり前になっていますので、詳細な工程を意識する必要はありませんが、編集(映像編集)とMA(Multi Audioの略。音声の編集作業…ここでは、Marketing Automationの事ではありませんよ)という2つの工程があるということを覚えておくと良いかと思います。

編集に関しては映像なので見て明らかなものなのですが、ついつい忘れがちなのがMAの工程です。MAでは撮影時の音声に加え、BGMをつけたり、効果音をつけたり、場合によってはナレーションをつけたり…といった作業を行います。特に、ナレーションを付ける場合は、MA専用のスタジオで収録することが一般的です。予算がない場合は、会社の会議室でナレーション収録をする、といった事も無いことは無いのですが、電話の音が鳴ってしまった、外から車の音が聞こえる、録ってみたもののエアコンの音が耳障り…などなど、あまりオススメできるものではありません。また、プロの方のナレーションと素人のナレーションでは、明らかに表現力の違いが出ます。すなわち、映像に込められたメッセージの伝わり度合いも変わってきます。

専用のスタジオで…プロのナレーターで…となると予算が心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、MAスタジオの中には声優事務所と提携していて、5〜10万円程度でMAもできて、プロのナレーションも付けられる、といったサービスをしているところもありますので、是非、活用してみる事をおすすめします。

 

このように、プリプロ、プロダクション、ポスプロ、それぞれの工程を意識することが、動画制作をスムーズに進める秘訣です。

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