MA(マーケティングオートメーション)って何ができるの?
MA(マーケティングオートメーション)は、企業にとって収益を上げるために必要不可欠なマーケティング活動を効率化・自動化してくれるシステムのこと。では、一体何を「効率化・自動化」してくれるものなのか?詳しくご紹介致します。
MAでできる3つのこと
MAのシステムは今や様々な種類のものがあります。それぞれのサービスによって取れるデータの種類や作業量の違いはありますが、今回はMAでできる基本的機能をおさえたいと思います。
(1)会員やリードのWEBサイト閲覧履歴がわかる!
まず、MAには会員やリードの情報を貯めこんでおくことができます。そして、その一人ひとりに違う印(パラメータといいます)をつけておくことで、
誰がいつ、どのWEBページを、何秒間閲覧したかがわかります。
これは、WEBサイト側が閲覧者を識別する「Cookie」という仕組みによって参照できるデータです。SNSや会員サイトに一度ログインすると、二回目以降はIDやパスワードを要求されずに自動でログインされたことがありませんか?それが「Cookie」の仕組みによるものなんです。
閲覧履歴が参照されることによって、誰が自社の商品に興味を持っているのかがわかるので、より効果的なアプローチが行えます。
(2)メール配信ができる!
前回の記事で、メール配信システムのご紹介をしました。
ほとんどのMAには、メール配信機能が備わっています。
通常のメール配信システムとの違いは、(1)の機能で取得したデータを元に、関心度の高い人に向けてメールを送ることができること。その他、メールの開封状況やクリック状況を確認して次の施策をうつことができます。
(3)会員やリードのスコアリングで関心度を可視化!
(1)(2)で、WEBサイトの閲覧履歴やメールの開封・クリック状況がわかるとご紹介しました。
しかし、1回だけ見た人と5回見た人、メール未開封の人と開封してクリックした人とでは関心度が違うことが予想されますよね。
MAでは、WEBページの閲覧回数や閲覧ページの識別等によって、誰がどのくらい関心を持っているかをスコアリング(点数化)してくれます。
たとえば、下記図をご覧いただくと、
この場合、Cさんがスコアが一番高いので、3人の中では最も興味関心が高いと仮定できます。このスコアが何点になったら電話やメールでアプローチをかけるか、という数値の設定も必要になります。
MAを導入する際のメリット・デメリット
MAを導入するメリットは、「作業効率を上げられること」と「見込み顧客の取りこぼしが少なくなること」です。
上で述べた3つのポイントは、それぞれ自分でデータを取ろうとすると相当な時間がかかります。
たとえば、GoogleAnalyticsを使えば、WEBページへアクセスした企業の「ドメイン」はわかります。
(「ドメイン」とは、その企業が持つインターネット上の住所のようなもの。このブログでいうと、「vmail.tokyo」の部分がドメインになります。)
しかし、企業名と業種、業績等は、ドメインを元に1社1社の企業ページへアクセスして手入力でデータをまとめなければいけません。かなりの労力が必要になります。その時間を別の作業に充てることができます。
また、MAを使うと企業の動きが一目瞭然なので、今後見込み客になりうる顧客の存在を把握することができ、リードナーチャリングをすることができ商談へと持ち込める案件数がぐっと上がります。
デメリットは、「コストがかかること」と「機能が多すぎて挫折しそうになること」。
システムを導入するのでコストがかかるのはもちろんですが、その価格はピンキリです。自分たちのマーケティング活動に必要な機能は何なのか、比較対象して選定する必要があります。
また、MAはできることの幅がとても広いので、全ての機能を使いこなすのには時間がかかるかもしれません。
最初から全部の機能を使おうとせず、まずは自分たちに必要なものだけ使って、慣れてきたら他の便利そうな機能を試してみるのが良いでしょう。自社の営業担当に、機能の使い方を聞くのも一つの手です。
次回は、「MAを導入するメリット」の中で出てきた『リードナーチャリング』とはどのようなものか、ご紹介します。